主宰の高橋さんから(酒宴の席で!)突然ご指名いただき、
イベントディレクターについて書くことになりましたJunkoです。
イベント企画制作会社のディレクターという立場から、
イベントの企画から、実施、報告までの流れを、
初心者でも簡単に分かりやすく理解できるよう、
体験談を交えながらレクチャーしていきたいと思っています。
1年間で6回掲載の予定です。
どうかお付き合いくださいね。

第5回 イベントの準備 イベントの準備には何があるの?

プレゼンテーションの結果が出るまでの期間は、たいてい数日から2週間後です。晴れてプレゼンが通り、正式に業務発注されたら、次はイベントの準備にとりかかります。
開催日はもう既に決まっています。今回は、限られた時間内に進めなければならない準備事項についてお話していきましょう。

●展開内容の方向修正
 

プレゼンした企画が、丸々全てそのまま実施されることはまずありません。もっと工夫は出来ないか?と、クライアントや代理店からのオーダーが必ず入ると思ってください。
さらにより良い展開内容にするため、提案した企画を土台に、方向修正を加えましょう。時には大幅に内容を変更しなければならない場合もあります。企画書を書く前に各社に連絡して裏取りしたのと同様に、展開内容が変わったら必ず裏取りをしておきましょう。

●協力会社・スタッフへの業務依頼
 

方向がまとまったら、次は協力してもらう会社・スタッフに正式に業務を依頼し、制作等の準備にとりかかってもらいます。
発注後、微調整が加わることもありますので、その都度協力会社やスタッフに連絡を入れましょう。この連絡を後回しにしておくと、スケジュールが押せ押せになってしまうことにもなりかねません。他の進行状況との連動にも注意し、フットワークよく行動するよう心がけましょう。

●台本・原稿の作成
 

準備がある程度進むと、各ゾーンでの展開をどのように進行するのかをまとめた台本や原稿を作成することになります。
例えば「ステージ進行台本」。どのステージで、何時から何時までの間に、誰が、どんな内容で展開するのかを、秒や分刻みで時系列にまとめます。
他に「MC(ナレーション)原稿」があります。ステージ名、時間の他、MCが喋る内容を原稿にしたものです。スクリーンの映像や、展示している商品・機器と絡める場合等は、展開内容を明記しておくとわかりやすいでしょう。
台本や原稿は必ずクライアント・代理店のチェックを受け、OKが出た時点で関わる会社やスタッフに渡します。事前の原稿暗記等が必要だからです。

●運営マニュアルの作成
 

展開内容が決定したら、運営マニュアルの作成に入ります。イベント(展示会)当日の動きを一冊にまとめ、従事するスタッフ全員に渡します。当日渡しでも構いませんが、できることなら事前に渡せるとより良いでしょう。

展示会全体の実施内容から各々のスタッフの動きまで、このマニュアルを読めば一目瞭然でわかるという優れモノ、運営マニュアルはイベントの必須アイテムです。
それでは、どのような項目が運営マニュアルに記されているのか…。
業務を依頼されたクライアントが、パブリックショー内の一つのブースに出展する場合を例に、運営マニュアルに盛り込む内容をまとめてみました。



●備品の準備
 

運営マニュアルの項目にもあったように、会場内に持ち込む備品の準備も必要です。制作しなければならない備品がある場合は、早めに制作に入っておきます。実施の前日までに、全ての備品が用意されているかどうか、備品リストと照らし合わせてチェックしましょう。

●リハーサルと搬入
 

リハーサルや搬入は、実施日の数日前から前日に行います。
リハーサルが必要なのは、MCのナレーションや映像・音響、稼動する展示実機等のチェックです。実施日当日にトラブルのないよう、入念なチェックと各担当スタッフへの指示をしておきましょう。
搬入は備品等になりますが、搬入後どこに保管するのが最適なのかを判断して、ブース施工の邪魔にならない場所に置いておきます。

●最終確認を忘れずに
 

当日搬入されるものには、例えばスタッフのお弁当や、ギリギリのスケジュールで制作・納品される物等があります。
また、出演するタレントやセミナー等の講師には、必ず事前に入り時間の確認の連絡を入れておきましょう。 来るはずの物、人が来ない! と慌てることのないようにしたいものです。
その他、確認が必要な先には、早め早めの連絡を忘れずに。

準備万端整って、あとは明日の実施を待つのみ。明日の身支度準備も完了、目覚まし時計をセットして布団に入っても眠れない…と、遠足の前日のような雰囲気を味わってしまうかもしれませんね。だからと言って、一睡もせずに会場に入ってはだめですよ。現場は体力勝負です。ゆっくり睡眠をとって備えておきましょう。

イベントディレクター うら話こぼれ話ここだけの話
イベントの現場を仕切るとなった時、ぜひ用意してもらいたいもの、今までの経験から、便利で機能的、なくちゃならないネ〜という観点から5点ピックアップしました! まず1点目は「デジタル時計」。時間厳守が基本のイベントだからこそ、一見して時間がわかるデジタル時計の方が便利なんです。2点目と3点目は「携帯ストラップ」と「ストラップ付きのペン」です。現場では屈んだりしゃがんだりするので、胸やお尻のポケットに入れていると、落っこちたり踏んづけたりして壊してしまうし、どのポケットに入れたっけ?と探さずに済む、このストラップ関係2点は必需品。4点目は「現場用の財布」。イベント現場はとても慌ただしい…。 領収書を自分の財布に入れていると、清算時に「アレ? 残金足りない…」ということもあるんですよ。最後の5点目は「履き慣れた靴」です。せっかくだから、ちょっとカッコつけて新品の靴なんか履いてみようか…なんて、そりゃ大変なことに。あちこち動き回る役目ですからね、普段履いている靴が一番! 以上ベストセレクト5点、ぜひ用意してくださいネ!
■次回の予告 「イベントの運営と報告 現場のディレクションってどうやるの? 終わった後の業務は?」
晴れ舞台である実施当日を迎え、いよいよ本番スタート。スムーズに運営させるためには、スタッフへの適格なディレクションと、突然起ったハプニングに素早く対処することが必要となります。イベントが終わった後は、後片付けの他、報告の業務もありますので、次回は運営から報告までの一連の業務についてお話を進めていきます。乞う御期待!
Junkoって誰?
セールス・プロモーション・プロデュース事務所代表。 広告代理店営業、SPプランナー、イベントディレクター、シナリオライター等を生業にして十数年。仕事が片付くと、ふらふらと夜の街を徘徊する、無類のお酒好き。「この一杯が美味しいのよね♪」…徹夜、睡眠不足でも関係ナイ! ご意見ご感想、お待ちしています。j-waka@air.linkclub.or.jp

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