By Sue(from Site Sue)●1 DTP/印刷関連での画像作成に話を絞って●2 なるべく製作サイドに必要なとこだけを●3 初心者でも気楽に読めるようにがモットーの連載第2回。おつき合いしてやってね。※前回予告に「出力屋さんなどにあるプリンターの用途別チョイス方法も予定」と書きましたが、都合上また改めて掲載いたします。
第2回●デジタルデータのなりたちって??

第2回の今回はデジタルデータを扱う上での基本中の基本、「デジタルデータはどのようにしてなりたっているのか?」についてです。そう「dpi」とか、あの単位 のことです。デジタルで作品を作る以上、どうしても避けて通れないこの話。水泳で水に入る前の準備運動のようなもんですな。やらずに泳ぐと足がつって溺れまっせ〜。さっさとクリアして、作品制作のトラブルをなるべく減らしましょう。
まず、画像をめいっぱい拡大してみましょう。

なんでもいいので、お手持ちのデジタル画像をPhotoshopなど、画像作成ソフトでどんどん拡大してみてください。するとモザイクのような四角のタイル状のものが見えてきます。このさまざまな色のついたタイルがたくさん集まって一つの画像になっているわけです。

この四角タイルを「ピクセル(Pixel)」と呼びます。このピクセルがどれぐらいの細かさで並んでいるかで、画像の細かさも決まってくるわけです。この細かさのことを「解像度」と呼びます。通常は1インチの長さのところにいくつピクセルが並ぶか、という単位で見ることが多いようです。>つまりこれが「dpi(Dots Per Inch)」のこと。dpiは「ppi(Pixels Per inch)」とも呼びます。

「ピクセル」と「印刷の網点」は違うものなのだ!

おや、じゃあこの「ピクセル」が印刷の網点になるの?とお思いの方も多いでしょう。これがそうではないのですね。前回の話に戻りますがあくまでも印刷というのは網点ひとつひとつにインキを盛って刷っていく「版画」なのです。つまりとってもアナログなものなのですよ。ですからピクセルとは全く違う方式でなりたっているものと考えてください。

ちなみに網点は線数(あるいはlpi=Lines Per Inch)という単位で表されます。dpiで作成されたデータはRIPマシンからフィルムなどに出力される際(これも前回を参照)にlpiのデータに変更され、網点となります。この線数というのも数字が大きければ大きい程、画像表現が細かい印刷物になります。通常みなさんが目にする雑誌などのオフセット印刷で150〜175線相当です。新聞では85線程度。新聞は印刷時間が短いのと、状態の悪い紙に刷らなければならないこともあって、粗めに印刷されます。

では印刷用データを作る時はどれ位の解像度にすればいいのでしょう?これは非常に簡単に計算出来ます。印刷される線数×2が必要な解像度です。つまり印刷が175線なら175×2=350dpi、とこうなる訳。それ以上の解像度でデータを作っても、データが重くなるだけで、あまり意味がありません。


ひとつのピクセルの中にもさまざまな情報が!!

さて、このピクセルは画像の細かさを決めるだけではありません。これにさまざまな色が着いて初めてちゃんと絵になるわけです。まず、このピクセル1コ1コに0から256段階までに明るさの情報が記録されています。この状態を「256階調」と呼びます。RGBデータならR、G、Bそれぞれ3色分の256階調の画像を1セットにすることで、初めてカラー画像になるわけです。CMYKデータなら4色分の256階調の画像が1セットです。

ただ、いつも1ピクセルにつき256段階分のデータを持っているとコンピューターも計算が大変です。そこで1、2、4、8、16、32、64、128の8つの倍々系列のグループの数字を組み合わせて256階調を再現するようにしています。つまりあるピクセルの明るさが200段階めの明るさだったとしたら、128+64+8の3つのグループを組み合わせれば事が足ります。わざわざ200コものパーツを組み合わせなくていいのです。この倍々系列のグループの数を「ビット数」と呼びます。256階調なら8ビット、これがRGBなら8×3で24ビット、CMYKなら8×4で32ビットです。

通常Photoshopでは1色256階調=8ビットで画像を扱いますが、これでは階調が細かく再現されない、ということで業務用製版スキャナなどでは4096階調=12ビット、16384階調=14ビットといった細かい階調での色調整を行うこともあります。

●おまけ。>「イラストレーターとか、ドロー系ソフトのデータは?」
さてこれまでは主にPhotoshopなどの画像データについてのお話をしてきましたが、「ちょっと待て、アタシはイラストレーターで絵描いてんだけど、どこでそんなん気にすりゃいいの??」という方もいらっしゃるかと思います。イラストレーターやフリーハンドで描く図形はいわゆる「ベジェ曲線」と呼ばれる方式で図形を描いています。ベジェ曲線は位置や角度などの情報しか持ち合わせていませんので、出力の際にその出力機の解像度に合わせて出力が出来ます。そういうわけでイラストレーター使いの絵描きさんは解像度はあまり気にせずにデータ入稿してOKなわけです。

次回はRGBとCMYKの違いとは何??
デジタルデータのことも解ったことだし、次回はもう一つのキモ、色についてです。第1回でも触れましたが印刷する時にはCMYKカラーでデータをつくらねばなりません。CMYKカラー=印刷で表現できる色とは?その辺をこの際はっきりさせちゃいましょう。


このページを書いた/描いたひと.....Sue
イラストレーター。RGMにも登録しています。
ホームページ http://www.ne.jp/asahi/sue/illust/ こちらは純粋にイラスト等の作品展示をやってます。

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