By Sue(from Site Sue)●1 DTP/印刷関連での画像作成に話を絞って●2 なるべく製作サイドに必要なとこだけを●3 初心者でも気楽に読めるようにがモットーっす。すみません。仕事が忙しくって前回は休んでしまいましたです(- -;)
第4回●色の話その2/色の管理実践_モニタ編

今回はいよいよ色の管理の実践編です。最近よく騒がれているICCプロファイル。これが今回のキモなのです。あなたのMacにもColorSyncとかAdobeガンマってありますよね?アレなんか大いに関係あるのです。特にPhotoshopをお使いの方は必須科目。製作環境を整える上での参考になれば幸いです。

しかし書いてたら長くなってしまったので、今回はICCプロファイルの概略とモニタの色の合わせ方までにします。今回と次回は文章が多くなりますが、ご勘弁を;

※ICCプロファイルがPhotoshopで本格的に採用されたのはVer5.0からで、4.0以前では使えません。

カラーの管理のキモはここ!>ICCプロファイルって何??

前回お話したとおり、制作している時にモニタで見た色がそのまま印刷に反映される、ということはまず不可能です。その上、カンプ時にプリンタで出した色と本番で印刷に出した色も往々にして違いますよね。これは使うインキやデバイス(機材の事>モニタやプリンタやスキャナとか)が違うので当然のことと言えばそうなのですができればモニタで見た時にも、カンプ出しした時にも、本番の印刷と同じ色が出ればそれが理想的です。

ICCプロファイルというのはこういうデバイス固有の「色のクセ」をデバイスインディペンデントカラー(主にL*a*b*)で記録した国際規格のファイルです。デバイスインディペンデントカラーは、前回も少し触れましたが、RGBやCMYKと違い、どんなデバイスのどんな色でも平等に同じ数値で表現できます(ですのでどんなデバイスでも使えるわけですね)。これをそれぞれのデバイスが持っておき、お互いのクセを把握しながら出力/表示を行います。つまり同じデータをどこに持っていっても同じように見せることが出来る、というある意味夢のような(笑)ファイルなのです。

↓Aのモニタで作成した画像をBで見る時はAのモニタのプロファイルを添付してBのプロファイルと合わせて見る>プリンタでも同じ事で、プリンタを印刷機に合わせる時はプリンタと印刷機両方のプロファイルが必要です。

ただし、夢のような話には必ずウラがありまして、ここまで読まれてお気づきかもしれませんが、このプロファイル、機材があれば機材の数だけ必要なのです(!)。つまり、最終的な印刷まで面倒見たいなら、印刷工場の印刷機にまで行き、そこで出力されている色を測り、プロファイルを作って、それをカンプ用プリンタ等と合わせ込まなくてはならない…と理論的にはこういうわけです。実際印刷会社などでも、ICCプロファイルに完全対応している会社は日本ではまだ少ないのが現状です。

イラストレーター等の個人で製作をされている人の場合はICCプロファイル対応のプリンタやスキャナはまだまだ高価で手が出ませんし、データを出版社等に出してしまったらおしまいなので、まあまず印刷機まで面倒を見ることはいまのところ不可能です。ではどこまでを面倒を見たらいいもんなのでしょうか?

モニタプロファイルは作る価値あり!

みなさんに一番身近なプロファイルとは、MacOSインストール時に一緒にインストールされる「ColorSync」やPhotoshop5.0以降に一緒にインストールされる「Adobeガンマ」などで作られるモニタのプロファイルでしょう。入稿先のモニタと合わせ込む、ということが無いにしてもこれを作ることで自分のモニタを適正な色に調整する事が出来ますので、ここまではぜひやっておくべきでしょう。そのためには以下の手順を踏むことになります。

●理想の環境とは

まずあなたの周りの環境をもう一度チェックしてみましょう。現在モニタが置かれている場所はどうでしょう?直接強い光や明るい間接光が入ったり、夕方は西日がさすなどの環境光が時間によって変わるような環境では注意が必要です。なるべく外の光が影響しないよう窓にカーテンをします(実際製版屋さんなどはわざと外光をシャットアウトしている所が多くあります)。光の写り込みをなくすにはモニタに遮光フードをつけるとよいでしょう。部屋の照明にも気を配ってみましょう。蛍光灯、しかも高演色性のものならばっちりです。「演色AAA昼白色」などという表示のあるものです。普通に売られており、値段も普通のものと変わりませんので、電気屋さんに行ったら要チェキです。

↑これが遮光フード。市販もされてますが、自分でも段ボールやプラスチック板などで作れます。電源を入れる前にモニタ画面を見て、十分に暗ければOK。

●ハードウエアでの調整>モニタ調整用チャートを作ってみましょう

ちゃんとしたプロファイルを作るには、モニタそのものもきちんと調整されていなくてはなりません。調整はモニタについているコントラスト調整と明るさ調整で可能です。その際、こんなチャートを予め作っておくと便利です。(参考:グラフィック社「Photoshop CMYK自由自在」)RGBモード(255/255/255)から(0/0/0)までのグレーチャートです。(左図はわかりやすいようにわざとコントラストをつけたり、赤字を書き込んだりしてます>この画像を使って調整はしないでくださいね。あと実際作る時は赤字は入れちゃだめですよ!)これを画面に表示させ、以下の手順で作業開始です。

<1.コントラスト調整でホワイトを調整>ベース(255/255/255)と一段目(252/252/252)はほとんど差がわからなくてもいいですが、2段目(249/249/249)は差がつくように、3段目(245/245/245)では差がはっきりわかるように調整します。 RGB別々にコントラスト調整が出来る場合はホワイトバランスも調整してください。<2.明るさ調整でブラックを調整>ベース(0/0/0)と一段目(5/5/5)はほとんど差がわからなくてもいいですが、2段目(10/10/10)は差がつくように、3段目(20/20/20)では差がはっきりわかるように調整します。 これで完了です。

●ソフトウエアの調整

ハードウエアでの調整が終わったら、いよいよソフトウエアで中間調を調整し、モニタ用プロファイルを作成します。「ColorSync」(MacOSインストール時に同時にインストールされる)と「Adobeガンマ」(Photoshopインストール時に同時にインストールされる)のどちらかを使います。両者は全く同じ機能のものですので、どちらを使っても構いません。しかし両方で行うのは避けてください。コンフリクトが起きます。ここではColorSyncでの手順を書きます。Adobeガンマでも同じような調整方法になります。

1.コントロールパネルから
「モニタ&サウンド」を選択→「モニタ調整アシスタント」をクリック

はじめに序文がありますのでここはとばして、次の「モニタ調整」へ右下の矢印をクリックして進みます。「モニタ調整」もハードウエアの調整が済んでいるのでそのままにして、次へ。

2.カラーバランスを調整
RGBの各バランスを調整するスライダが出てきますので、指示通り調整。

3.ガンマ値
1.8がMacintoshの初期設定ですので、1.8を選んで、次へ。

4.モニタ・カラー特性を選択
使用しているモニタに合わせて選択します。メーカーが変わってもモニタの蛍光体の原料が同じなら差はないそうです。自分のモニタの特性が判らない場合はメーカーに問い合わせを。

5.モニタの白色点を設定
印刷業界の標準は5000kとする基準もありますが、Photoshopの標準は6500kですので、6500を選んで、次へ。

6.特性ファイル(プロファイル)を保存
最後に特性ファイル(プロファイル)に名前をつけ、「作成」ボタンをクリック。こうして出来たプロファイルはシステムフォルダ内の「ColorSyncプロファイル」フォルダに保存されます。これでプロファイル作成終了です。おつかれさまでした。

そしてみなさん経験がおありかもしれませんが、モニタは経時変化があります。週に一度ぐらいはハードウエアの調整をし直す事をおすすめします。

Photoshopでの細かい活用方法は、また次回に。

さて、モニタのプロファイルは出来上がりました。これでモニタの見え方もそこそこ良くなったはずです。それではPhotoshopではどのようにプロファイルやカラー設定を扱ったら良いのか?それはまた次回に。

●おまけ。>モニタの寿命は4年?!
これはモニタメーカーさんから聞きましたが、モニタの色の寿命は4年なのだそうです。4年経つと、もうどう調整しても色が正しく表示されなくなるそうです。ということは、4年に一度は買い替え必至なわけですが…(そんなお金ないよなあ)まあ、中古を買う時は気をつけましょう(^^;)。
次回は色の話その3>PhotoshopでCMYK変換
やっとここまで辿りついたぞ。次回はPhotoshopでCMYK変換する時にはどうプロファイルがからんでくるのかを解きあかしましょう。


このページを書いた/描いたひと.....Sue
イラストレーター。RGMにも登録しています。ホームページ http://www.ne.jp/asahi/sue/illust/ こちらは純粋にイラスト等の作品展示をやってます。

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