Toshie Komori(apos) 某自動車会社の経理業務から外資系の英文経理、財務まで15年余りの経験を踏まえ、現在aposにて経理の仕事に従事。基本的な記録、簿記から資金繰り、銀行とのやり取り等、経営を念頭におきながらの経理業務を信条としています。
第2回


お待たせいたしました。いよいよ“かた〜い簿記”のお話です。

簿記とは文字通り“帳簿記入のルール”を意味しており、最近ではbook keepingという言葉をよく耳にする方も多いと思います。経理とか簿記という単語に即拒絶反応を起こしてしまう人も少なくないと想像します。学校の勉強やスポーツや仕事においても“記録”と言うことは実際行っているし、全てを頭の中に収めることは不可能でしょう。簡単に言えば、商売や経営活動においても全く同じことです。記録をすることで、後に発生するあらゆることの理由や、原因を突き止めことを可能とします。
さて、簿記の起源やうんちくをたらたらと語るのは省きましょう。

基本的な簿記の考え方

昔を思い出して小遣い帳をつけてみましょう
おばあちゃんから小遣い1,000円もらい
おじいちゃんから小遣い1,000円もらい

 
ゲームソフトが欲しかったが、2,500円だった。
母から1,000円借りた。
父から500円借りた。
欲しかったゲームソフトが2,300円にしてもらって買えた。
お兄ちゃんにゲームソフトが3,000円で売れた。


上記の例は単式簿記と呼ばれ、家計簿などにみられる一面的な考えによるものです。
しかし、これは簿記に不慣れな方や、是非つけていただきたい現金出納帳の方法です。
交通費などエビデンスのない経費はメモでもいいので、記録しておくことをお薦めします。
いよいよ迫りつつある申告時にあわてない為にも、領収書の整理や記録による収支の把握の準備をすすめましょう!

簿記の目的と複式簿記

さて、今度はもう少し複雑な処理について若干説明をしましょう。
経理の目的としては財産状態をつかむことと営業の内容を把握することが重要です。
家の中に現金や預金などの資産はどのくらいで、借りたお金は?家計の中ではあたりまえで、会社では当然もっとシビアに知るべきことになるわけで、営業の費用や利益等をつぶさに表わしその資料となるものが必要とされます。それが貸借対照表と損益計算書になるわけです。これにはやはり単式簿記ではなく複式簿記の必要性を求められます。
例えば、小遣い帳では両親からの借金は単にお金が増えたことのみになっていますが、実際は借金ということなので負債が増えていることを考えなくてはいけません。いつかその借金は返さなくてはならないし、ゲームソフトを購入した時点では、2,300円の物が増えてその結果現金が2,300円減ったと二重に記録すべきなのです。資産が増えたり減ったりしますので、仕訳を行うために、下記のような勘定科目の分類を理解することが求められてきます。

勘定科目

取引とは簡単なものから複雑なものまで、さまざまですが、簿記を行う上では基本的な勘定科目の分類やルールがありますが、“こんなものかくらいで”、目にとめておいてください。

費用の中身においては多少知っておいた方が良いと思いますので、主なものを書き記します。
仕入れ、外注費、給与等、福利厚生費、保険料、賃貸料、家賃、広告費、公租公課、支払利息、交通費、交際費、会議費、通信費、消耗品費、図書印刷費......etc
それぞれの会社によって呼び方は異なりますが、上記は単式簿記にても、費用が発生した場合参考になる科目です。
後半は駆け足で、少しわかりにくかったかもしれませんが、次回は“仕訳”の実務的なことと、複式簿記について詳しく説明していきます。

そろそろ保険料の支払証明書など、申告のために必要な書類が生命保険会社から届きはじめました。なくさず保管して、申告の準備をスタートしましょう。

 


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