Toshie Komori(apos) 某自動車会社の経理業務から外資系の英文経理、財務まで15年余りの経験を踏まえ、現在aposにて経理の仕事に従事。基本的な記録、簿記から資金繰り、銀行とのやり取り等、経営を念頭におきながらの経理業務を信条としています。
第4回


資産・負債・資本・費用・収益・・・・?

今回も引き続き“仕訳”を頭に入れながら基本的な経理のルールについてふれていきます。

本来は勘定元帳と試算表のお話をしたいのですが、仕訳が出来る為には5つの勘定を知る必要がありますので、今回はあえてB/S P/Lから勘定についてお話をします。

第2回の中で勘定について少しだけ図によって
ふれていたのですが、覚えていますか?
忘れた方は戻ってくださ〜い!!

下記の貸借対照表と損益計算書をじっくりながめてみましょう。


それぞれの中身にはもっと詳細なくくりがあるが、身近な科目を明記してみました。

それぞれの関係は!
※資産勘定が増えることは喜ばしいことで、増加になれば左手がどんどん増えていきます。
反対に、負債勘定が増えて、悲しくなると右手がどんどん増えていきます。

B/Sでは現金や土地、建物、車、その商売にお金を生むであろう財産や借入金などや自己資金を一覧にして読み取るものです。余談ですが、昨年“金持ち父さん、貧乏父さん”と言う本がばか売れしました。
その中で、“車を買い、土地、建物を買って資産が増えても、同時に借金が発生して、しかもそれらがお金を生まなければ本当の意味で資産とはいえない。負債だけが重くのしかかる”というような内容のことがかかれていました。

資産の増加の落とし穴は負債の増加にもつながる可能性を大いに含んでいるということです。
では収益と費用の関係はどうでしょう?

※収益は入れば入るほど良いというのは誰が考えてもわかります。その時にその売上に対してのコストをどれだけ抑えられるかがポイントにで、結果利益という形が見えてきます。

最近パソコンの普及から、在宅での仕事が増えてきています。同時にビルの賃貸料やもろもろの一般費用をおさえる努力が各会社ではとても重要なことになっています。ちょっと切実な失業問題もこのコストの削減からの影響といえるでしょう。

ただ、ここで重要なことは、余り費用を抑えすぎたりして仕事自体がどんどん小さくなってしまうのは避けたいことです。どこで、どのようにお金を使うかということが手腕なのですね。

5つの勘定、そしてB/S、P/Lについては、なんとなく理解できたでしょうか?

さて、ここからは上記の表を参考にしながら、前回の問題を確認してみましょう!

1 外注費20万円発生し、来月末支払する場合の仕訳は?
ポイント!買掛金の勘定科目の発生
例えば、パンフレットのコピーライターを外注で発注した場合を頭に浮かべてみたら?
費用の中の外注費という科目を左方に計上し、右方には買掛金という負債を計上させる。
2 商品30万円分を販売し、その場で90日の約束手形をもらった。
左手で約束手形を受けた・・・資産の増加 売上の発生・・・・収益勘定
3 銀行の口座(普通口座)から20万円引き出した。
銀行口座、現金、共に資産勘定になるため2と同様資産の増加と減少となる。
4 社員の交通費立替精算2,000円が発生
交通費は費用の発生となり現金は資産なので、資産の減少となる。。
5 会社の応接セット20万で購入、小切手で支払
10万円以上は一般費用ではなく什器備品という資産勘定となる。
よって資産の増加と減少になる。 現金が出ていっただけではなく資産が手元に入る。
6 大阪へ日帰り出張で35,000円の出張旅費精算の伝票が
経理へ回ってきたら
*旅費精算用のフォームを作成すると便利です
一般経費である交通費は費用の発生と、右方は現金、資産の減少
7 コピー用紙や文房具など15,000円現金で支払った。
と同様のケースで費用の発生資産の減少
8 売上100万円分発生し来月末現金入金の予定である。
左方には売上の発生によって資産の売掛金が増加し、右方には収益の売上が計上される。


以前にもお話しましたが、仕訳は経験ですので繰り返すことによって簡単に出来るようになります。そしてその後は自然に各勘定の働きについても理解できるようになるはずです。
申告の時期がきていますが、今回まではふれられなかった科目についても必要な処理(減価償却費などの計算)はお忘れなく。

次回は勘定元帳についてお話をします。

 


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