大坂真理子
コピーライター・年齢不使用(!?)
ある仕事を通じて主宰者と知り合い、現在に至る。
歌舞伎とサッカーしか楽しみがない人生。それでも幸せ。
水瓶座・O型。
八幕目 第一場 中村勘三郎襲名披露公演。


春です。4月です。やわらかな日差し、冷たさが心地よく感じる風、乾いた匂い、特有の埃っぽさ。季節の移り変わりって五感を刺激して心地いいものですね。とくに今頃は、なんだか清々しい気持ちになります‥‥なーんて書いていたら、暑い! 暑いじゃないですか!? なんなんでしょ、この陽気は!? しかも毎年、気温があがるのが早くなる気がするのは、気のせいじゃないとも思うし‥。て、書いていたら、今度は寒いじゃないですか!? あうう、4月のお天気は安定しませんね〜。というか、早くコラムを書き上げろ、ということですね。(失礼!)

3月21日、昼の部に行ってきたのですよ。第十八代目中村勘三郎襲名披露に。
2005年3月に誕生したばかりですから、まだホヤホヤ感たっぷりで、新鮮な舞台でした。11時の開演ギリギリに行くと、おそらくお昼のお弁当(の予約)が完売してしまうだろうと判断(実際、海老蔵襲名時に食べこねた)、かなり余裕をもって出かけたため、10時20分には歌舞伎座に着いてしまいました。しかし、まだ会場前だというのに、すっごい人・人・人!! 目につくのは客層の幅広さです。お若い方からご年配の方、親子連れ、友人同士、恋人同士などなど、老若男女入り混ざって賑やかです。もちろん40代以上の方が多いですけれど、圧倒的という感じではありませんし。最近の歌舞伎は、20〜30代も増えて微笑ましいかぎりです。そんな混雑ぶりを眺めていると、江戸の賑わいってこうだったのかなぁ‥と思わせる雰囲気に自然とワクワク! でもね、その後、嫌〜な思いもしてしまうのですよ。あぁ、お目出度い舞台だと思うのに、やはり人出が多いのには閉口しますねぇ。

うららかな陽気に映える大看板と歌舞伎座正面。
看板はかなり目立ちます
八幕目 第二場


昼の部の演目は、↓こんな感じです。
 一、猿若江戸の初櫓(さるわかえどのはつやぐら)
 二、平家女護島〜俊寛(へいけにょごがしま〜しゅんかん)
 三、口上
 四、一條大蔵譚(いちじょうおおくらものがたり)

新しい勘三郎さんは、3つ目の口上まで登場しませんから、それまでがもぉ‥、長いのなんのって。もちろん良い舞台でしたよ。でもね、長いっ!! どうして、こんなに長いのを強調しているかというと、勘三郎さん登場を待ち望んでいたというよりは‥単に自分の空腹との闘いだったからなんですけどね。(スミマセン) 朝ごはんを6時に食べた自分が悪い、といえばそれまでですが‥。(苦笑)

「江戸の初櫓」は約30分で終わってしまいますから、その後の幕間が15分間しかなく、お昼タイムはさらにあとの幕間までおあづけなのですよ。2つ目の「俊寛」は1時間15分あるので、お昼食べれるのは午後1時ということ。なので、お腹空きすぎで見る「俊寛」ほど辛いものはなかったですね。俊寛演じる松本幸四郎さんのラストの見せ場にお腹がなる始末で‥。集中できないし、心のどこかで「早く終わってくれないかな‥」なんて思ってしまうし。このときばかりは、ちゃんとタイムスケジュール確認しておけばよかった、と後悔しました。

そして、お昼。予約はちゃんとできたのですが、ちょっと残念なことがありました。
以前、書いたことがありますが、歌舞伎座では決まって「花ちらし」(ちらし寿司)を頼むわけです。延々にそういう習慣なので。悩む必要がまったくないというのが最大の利点で、この習慣は気に入っているのです。が、しかーし、この3月から花ちらしがリニューアルしているではありませんか!? しかも内容は今一つで、値段は300円アップ‥。冗談じゃないですよぉ‥(号泣)。こうなると、何を食べるか悩みだす始末で、その間にお弁当類はどんどんドンドン売り切れていくし‥。結局、幕の内弁当を最後残り2コとなったところできっちりゲットしましたけど。あ〜、なんだか観劇のお楽しみが一つ減った気分で、かなりショックです

八幕目 第三場


さて、待望のお昼です。(ニコニコ) ところがビックリ! 幕が閉まって、サッと立ち上がったつもりでも、すでに通路には人・人・人。お食事に行かれる方、洗面所の方、喫煙の方、その他と目的もいろいろでしょうが、この人の波に、今回ほど焦ったことはなかったですね。食事は2階の芝居茶屋まで行かなくてはならないし、食事に与えれている時間は30分間。その中でおトイレも済ませなければいけないのに、移動もままならないなんて。しかも、この混雑は今日はずっとだし。あーあーあ゛ー(泣)
食事のテーブルに早くつきたくとも、なかなか前へ進まず、結局5分ほどかかってしまいました。食べ始めた途端「トイレも混むな、早く食べよう」と味わう余裕もなく、無言で食べる始末。なんだかなぁ、せっかくのお弁当がぁーあーあ゛ー(泣)
けれど、嬉しいことも。幕の内弁当は以前よりもグンと美味しくなったと思います。
甘ったるい味付けもほどよく修正され、食べやすくなった! 時間もないのにほとんど食べたもの。今回に限って言うと「さくらのお豆腐」だけはいただけなかったですけど…。(苦笑) 美味しくなったことは確認できて、よかったよかった。

そして、次は洗面所。行ってみたら、やっぱり混んでいるのですよ。当たり前ですよね、みんな考えること一緒だし。でもね、ここに並んでいては口上を最初から見れっこありません。ましてや、口上途中から入っていくなんて失礼ですしね。結局、ガマンすることにしましたよ。口上はそう長くないですし、次の休憩時間はさすがに空いているだろうと判断して。そして、次の休み時間‥‥なんだかねぇ、これもまた「さぁ、おトイレへ行こう!」と立ち上がった瞬間から、さっきと同じことに‥。すでに通路には人・人・人。ですよね、さっき並んでいた人のほとんどは我慢組に回ったからですよね。(苦笑)

そんなかんなで15分ほどかかり洗面所を済ませたら、いつもの「歌舞伎座特選街」を眺めに行くことに。そう、歌舞伎座にはいろいろなお店が入っているのです。和菓子や民芸品、歌舞伎グッズ、和装小物、佃煮など、規模は小さいですが、ここを眺めて通るのも、また楽しみの一つ。ちなみに私は、小さな雛人形の置き物を買ったり、年末には翌年の干支やミニ羽子板、そして匂い袋や手ぬぐいなど、季節の品、和装小物などをよく求めています。しかし案の定、今回は特選街も変わりなくびっーーーしり。その様子を目にしただけで、早々と踵を返しました。
けれど、一つだけ気になっているのがあります。舞台写真です。ここだけはなんとかチェックしたいなぁ、襲名だものね。今回見ないつもりの夜の部の写真も見たいものね〜、と移動してみると・・・ダ、ダメだぁ〜! 立ち止まっているとドスンガツンと、どんどん人がぶつかってきます。着物の帯がぐしゃぐしゃになってしまいそうでしたので、またしても、すたこらと退散。残念な気持ちでいっぱいですが、戻ろうとしたそのときに、開演5分前を知らせるブザーの音が鳴り渡ります。ま、トイレだけは、目的は果たせたから良いかと、思い直して席に帰り、気持ちを舞台へ切り替えましたのさ。

このように、人・人・人の襲名でしたが、あ、あら‥‥勘三郎さんのこと、何も書いてないですね‥。(大汗) ゴメンナサイ。まぁ、まだ4月、5月も襲名公演は続きますから、それはまた追い追いと‥

襲名用お祝い幕。これは3月のもので、4月はまた違うものに変えられます。 後援会でいただいたもの。手ぬぐいと中村屋の紋・角切銀杏入りのお煎餅でした。

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