大坂真理子
コピーライター・年齢不使用(!?)
ある仕事を通じて主宰者と知り合い、現在に至る。
歌舞伎とサッカーしか楽しみがない人生。それでも幸せ。
水瓶座・O型。
二十三幕目 第一場 「久しぶりのポルトへ」


久しぶりにポルトガルのポルトを訪ねた。
2005年の10月以来である。
今回はいろいろな都合がありポルトに4泊することになったのだが、この間ずっと天候が悪く肌寒い日が続いた。雨のポルトも美しかったが、ものには限度がある。ひょうまで降られては…。さすがにのんびりと観光などともいかなかったけれど、今こうして思い返すと、それも良い思い出になってしまうから……不思議だ。

いくつか旅のこぼれ話を。

ポルトというと、ずっとずっと行ってみたかったレストランがあった。
名はcasa aleixo(カーサ・アレイショ)。

ポルトのcampanha(カンパニャン)駅のすぐそばで、地元民たちにはかなり名の知られたレストランらしい。地球の歩き方にも載っているくらいだから日本人観光客もおそらく多く訪れているであろう。ブログなどでもよく名前を見かける。
casa aleixoはタコ料理を食べてさせてくれる。人気のメニューはタコの天ぷらとタコのリゾット。なんてことはない、たいしたことない料理である。天ぷら はポルトガル語が語源だといわれていることを象徴しているかのように、こちらではメジャーな調理法。味もまさに天ぷらそのもの。そして、両方とも私たち日本人の口には馴染みやすい。

casa aleixoではないけれど、ポルトガルでタコの天ぷらは何度か食べたことがある。なんてことはない…と言いながら、肉料理がいっさいダメな私にとってはたいへんなお気に入りメニューなのである。しかも、いやいや、これが病みつきになるくらい美味しいのだ。天ぷらにするのは主に足の部分。タコの足をタテに細長く切り揚げてある。頭やタコの足先などはリゾットにするようだ。細かく刻まれて入っていることが多い。
タコの天ぷらは柔らかい。フォークでサッと切れるくらい柔らかい。ポルトではcasa aleixoが一番美味しいタコ料理を出すというので、期待は膨らむ。胸は高鳴る。どうしても行ってみたかった。

このレストランへは今回が3度目のチャレンジである。
2度とも店を見つけられずに入れなかった。

1度目は2004年。ポルトガル全土で開催された欧州サッカー選手権の真っ最中で、ポルトからコインブラへ向かう途中、早めのランチをぜひともcasa aleixoでと決めていた。最寄りの駅であるcampanhaはちょうど乗り換え駅でもあるし、ちょうど良い。
頼りは地球の歩き方の地図のみ。campanha駅のすぐそばで、とてもシンプルなアクセスのようだから大丈夫だろう。しかし、結局casa aleixoは見つけることはできなかった。そうこうしているうちにコインブラで待ち合わせている知人と連絡が取れ、コインブラで遅いランチ、あんこうのリゾット(これもまた目茶苦茶美味しいのである)を食べる約束をしてしまったのでcasa aleixoはすんなりとあきらめ、コインブラ行きの電車に乗った思い出がある。

2度目は、2006年10月。このときはポルトからリスボンへ移動するためcampanha駅に降り立った。リスボンまではアルファという、日本の新幹線のような特急列車で移動する予定で、もちろんcasa aleixoへ行くために、約1時間半ほどランチのために余裕をもち早めにcampanhaに来たのだが…このときはまずいことにスーツケースをひいていた。小型のピギーバッグタイプとはいえ、これをガラガラとひきながらあまりウロウロはしたくないなと思いながら、見当をつけているあたりへ行って見つからなかったらアルファの中で何か食べようと決めていた。そして、やはりcasa aleixoを見つけることはできなかった。なぜだ・・・なぜ見つからないのであろうか。熱意が足りなかった。スーツケースの重さに熱意は及ばなかった。

そして、このたび3度目の挑戦。

事前にネットでかなり詳しく調べ、実際にcasa aleixoへ行ったことのある人のブログなども見てのチャレンジである。
12時半を回っていた。campanhaの駅に降り立ち、すり込まれていたイメージどおりに歩く。しかし、またcasa aleixoは見つからない。絶対にこの辺りに決まっているのに!

同じ道を3度往復した。3度、人に訊ねた。
3度目に教えてくれた雑貨屋の主人の言うとおり歩き、そして見つけたレストランは…確かにタコ料理はあるけれどcasa aleixoではない。
……。
タイミングよくというかなんというか、雨がひょうにかわったのでcasa aleixoは諦めてそのレストランに入ることにした。カウンターにいた店のご主人も手招きしているし。

結果的に、たいへん良いレストランであった。タコのランチは天ぷらとリゾットのセットで9ユーロ。今まで食べた中では一番の味であったし、お店の主人には2杯ポルトワインをご馳走になった。隣のテーブルの女性とも親しくなりショコラを一ついただいた。またシェフ、女性なのであるが厨房からでてきて気軽に話しかけてくれた。
食べている間にひょうは雨に代わったが、路面にたたく雨粒の激しさはなかなか終わらなかったので、良い雨宿りの時間にもなった。ちょっと長いランチタイムになったけれど、今回のタコ料理は大満足であった。

しかし、casa aleixo…。

帰国後、Googleearthで住所を打ち込んだから出てきた場所は、なんと、2往復した、その道沿いではないか…。
なのに、なんでわかんないの…。くやしぃいいいい!!

また来年、casa aleixoを探しに行こう!

てことで、一つ目のこぼれ話が長くなったので、他の話はまたいつか…。

010203


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