大坂真理子
コピーライター・年齢不使用(!?)
ある仕事を通じて主宰者と知り合い、現在に至る。
歌舞伎とサッカーしか楽しみがない人生。それでも幸せ。
水瓶座・O型。
二十五幕目 第一場 「光の天才画家とデルフトの巨匠たち」


前回、ウソ書きました。

フェルメール展は東京都美術館です。
http://www.tbs.co.jp/vermeer/

小雨のある日、出かけてきました。
うーん、よかった。
フェルメールはもとより、ファブリツィウス、ピーテル・デ・ホーホがよかった。
フェルメールの7作品以外、情報を仕入れていかなかったので、
とくにファブリツィウスがこんなに来ていると思わなかった。かなり感動&興奮しました。

私は今、フェルメール全作品踏破の旅の途中である。
という人はとってもたくさんいると思います。日本だけではなく、世界的にも。
2008年現時点でフェルメールの作品と認められるものは全37点。
それらを観賞し、世界中を旅して巡ることは比較的簡単だから、なんとなくブームになってしまっているのでしょうね。
まあ、この私もその一人であるし。

しかし、もっと簡単なのがファブリツィウス全作品踏破の旅だと思います。なにしろ全部で9点しかないのだから。
カレル・ファブリツィウス、フェルメールのちょっと前の人。レンブラントの弟子。ものの本によってはフェルメールの師と書いている人もいるけれど、日本におけるフェルメール研究の第一人者・小林頼子氏はそ
う認めてないみたいだから、違うのでしょう。ただ影響はとっても与えている。
32歳という若さで亡くなっており、それがデルフト大爆発という大惨事だったのだから。そして、彼の命とともに作品もほとんど消失しているのだから。なんと悲劇的。才能ある若き画家のドラマ。

そのファブリツィウスの作品が5点来ています。
「自画像」「アブラハム・デ・ポッテルの肖像」「歩哨(ほしょう)」「楽器商のいるデルフトの眺望」、そしてもう一枚、タイトルは忘れちゃったけどファブリツィウスに帰属する作品が1点で計5点。

それはそうと、フェルメール。
個々の作品のことについてはちょっと置いておいて、今回は7点も来ている。
その中でも私が行ったに日に一番の人気を集めていたのは、「ヴァージナルの前に座る若い女」でした。きっと、この作品は他の日も主役となっているんでしょうなあ。

なぜならば、最近、真作(本人が書いた)と認められたばかりで、それでもやっぱり小林頼子氏は認めていなく、多くのフェルメールファンも認めていない人が多い。まあ、いわく付きの作品です。きっと、今、PCで検索してもらえば「違う」とブログを書いている人のほうが多いと思います。だというのに36億もの金額で取り引きされ、話題もちゃんと振りまいている。

「ヴァージナルの前に座る若い女」はちっさい作品です。
25×20cmですよ。どんなに寄り集まって見ても3人、いえ、2人が精一杯。そんなだから、よけいに人だからができてしまいます。
イヤホンガイド聞きながら立ち止まっている人も多かったかな。ガイドではきっと真作云々の話しているんでしょう。

私は…正直わかんない。そりゃそうだ。
どちらかといえば「違うかもしれない」「違ってもいい」と思っています。

しかし、もう1点、やはり真作か否かで話題。けれど、「ヴァージナルの前に座る若い女」より比較的多くの人が真作であると認めている「ディアナとニンフたち」も来ていて、私にとってはこっちのが大事。だから「ヴァージナルの前に座る若い女」に対してはちょっと関心が薄いんだな。

このコラム、十四幕でも書いていいるけど、ハーグまで見に行き、さらに疑問を残しつつも素敵な一枚であったことがずっとずっと心の中に残っていた「ディアナとニンフたち」。
うーん。小林頼子氏は、サインが違う。構図がなんたら、人物のプロポーションがなんたら、まあいろいろと書いて「違う」と位置づけています。
私は今回もう一度、この目で、この心で、どう感じるか確認したかった。

結果、やはり好きな一枚に変わりはなかった。
違うかもしれない…。以前に比べると、そんな気持ちはチラリとはよぎる。

けれど、「マルタとマリアの家のキリスト」も来ていたから、並べてちゃんと見比べることもできた。同時期の作品だと思い込みたくもなる。もしかしたら描きかけで中途半端…その後誰かが筆を入れちゃった
のかもしれないから、もっと中途半端になってしまった。でも誰がなんといっても、いいよもー真作で。私にとっては真作(笑)。
だって、フェルメールの作品としては日本に一番最初に来日しているんだし、今さら違ったなんて言わないでーー! て。そんな一枚になってしまいました。

しかしさ、これ最近読んだ本で知ったのですが、サイズが違ったらしいではないの。何で読んだかな、ちょっと覚えていないので、自宅でまた復習してきます。が、サイズ違ったら、また印象が違ってくる。どーい
うのよ、それって。
そういえば、ハーグで買ったポストカードもちょこっとカットしてあって、なんか嫌だな〜、このいい加減さって思ってしまったのよね。日本人には理解できないことよね。

二十五幕目 第二場 「7作品雑感」

せっかくだから、フェルメールの7作品に関しての感想です。

「マルタとマリアの家のキリスト」。うーん、こんなにおっきいと思わなかった。
長女マルタの表情がよかった。気遣い、キリストをもてなす一瞬。そりゃキリストは自分の言葉を聞くほうが大事だっていうかもしれないけど、だいたい長女っていうのはそういうものだから。パンをどうぞ…と
差し出す、そんなマルタがとっても可愛く見えた。

「ディアナとニンフたち」。再会をとても楽しみにしていた、私の中の素敵な一枚。
ここで見れて良かった。空気感の違うところで見ると、またそれは違ったものとなってくる。そんなことを妙に納得してしまった。

「小路」。あーん、いいよいいよ〜。欲しいっ!
これはみんな気に入るよ〜。日本人の趣味に合っている。

「紳士とワインを飲む女」。どーしても一つ気になることが。
私には、この女性が歯の矯正をしているようにしか見えないんだな〜(笑)
もう少し鮮やかな印象を期待していったけれど、少し違った。わりと控えめ。
この作品、最初についた題名が「媚びを売る女」って(爆)
 後々の多くの解釈がそれとは違うだけになんだか可笑しい。

「窓辺でリュートを弾く女」。色が…。おしい…。

「手紙を書く女と召使い」。絵画芸術の代わりに来日。
良かった。実はとても印象に残った。…のだけど、今、自宅のデスクの上にはポストカードも飾ってあるのだけど、印象に残ったのはなんと!召使いの表情なのよね。ヘンなものが印象に残っちゃったなぁ…とちょっと後悔。

「ヴァージナルの前に座る若い女」。いろいろ言われているショールもスカートも、チラリと見える真珠のネックレスも、……フェルメールのものとも思える。
個人所有ということで、今後どこで会えるかもわからない作品だから、とにかく見れてよかった。それだけは感謝しなくちゃね。

以上。フェルメール展、12月14日までやっています。

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