大場祐子
1969年2月14日生まれ コピーライター
マス広告からPR誌、Webまで。最近、韓国関連の情報誌に携わっており、
自称・日本一韓国に詳しいコピーライターとして活動中。
<好物>アジア各国 アジア映画 旅 写真 インテリア
<苦手なモノ>牡蠣 らっきょう 人ゴミ
issue.1


つまんね〜よ。
東京のマンションも、韓国のマンションも。

貸マンションに住んでいる人って、どのくらいのサイクルで引っ越しをするのだろうか。せいぜいが1〜2回更新して引っ越しするのがいいところかしら。私は同じマンションに8年も住んでいるが、昨年、仕事のスペースとプライベート・スペースをきちんと分けたくて引っ越しを決意した。が、あえなく挫折。理由は(予算等もあったが)みんな同じ間取りでつまんなかったから。単身者用だと玄関→キッチン→部屋→部屋がほとんどなんだもん。これじゃ、うなぎの寝床だ。弟に「いっそ、買っちゃえば?」と言われたが、分譲マンションもミニミニ玄関→長い廊下→リビングみたいなのが主流でおもしろみがない(だいたい1m四方にも満たない玄関に靴を脱げというのが間違っている。家族で住んでいる人なんか、靴を脱いだらすぐ靴箱に入れなくちゃいけない。これじゃ、靴の湿気も取れずに臭くなっちまうよ)。最近ではデザイナーズ・マンションなるものも出現しているが、物件数が少ないし、だいたい魅力のない場所にある場合が多い。家賃も高い。本音を言えば、古いモノ好きな私は京都の町屋みたいな家に住みたい(もちろんこれもうなぎの寝床だが・・・矛盾)。でも、東京にはほとんど存在しない。だったら、今住んでいる部屋の方がはるかにマシじゃ!と思い、やめた。「あなたみたいな人は、いつになっても決まりませんよ」と嫌味を言う不動産屋もいたので、輪をかけて面倒くさくなったのだ。

合住宅って、建てるときの効率を考えて、同じような間取りになってしまうからしょうがないことはわかっている。でも、もう少しなんとかならんのか!!う〜ん、私だけがこんなわがまま言っているのだろうか。いや、そうではないはず。東京はもちろん、他の大都市に住む人も同じ悩みを持っている少数派は結構いるはず。とは言え、少数派。需要と供給のバランスが悪いんだろう(トホホホ)。とうとう諦めモードに入ってしまった。

んな折り、先日、お隣韓国のマンションを訪れる機会があった。とってもアツアツの30代新婚家庭。ブロードバンド先進国らしくインターネットのBBSで知り合って結婚したとか。で、新郎のお父さんが持っていたマンションを譲り受けたらしい。さっそく「アンニョンハセヨ〜!」と、玄関のドアを開ける。「なんじゃこりゃ!?」。口には出さなかったが、これが私の第一印象。日本でもアパートなんかだとあるけど、いきなり玄関が台所に直結しているタイプだった。いや、台所直結型ならまだいい。玄関に台所とリビングがある感じ。奥行きもせいぜい2〜3mで、広めの廊下にちゃぶ台を置いた感じ。靴箱もなく、いきなりリビングなのである。玄関を開けると、家人がすぐそこの床におっちゃんこしているカタチだ。なんとも開けっぴろげである。でも、後から知ったのだが、この「玄関開けてリビング・スタイル」、韓国では結構普通にあるらしい。昔のご近所さんとの語らいの場(日本で言う縁側みたいなもん?)のなごりで、訪れてくる人は誰でもウェルカムということだとか。ま、わからんでもない。ただ、ビニール貼りの床があまりにもお粗末に見える。が、これもかなり一般的。冬の気温がときにマイナスになるソウルでは、ほとんどの家に床暖房が完備されており、熱が伝わりやすいのかどうかは知らないが、床暖房の上にビニールの床がセットになっていることがある。

らに、韓国人新婚家庭で興味深いのが、結婚するときに必ず撮影する過剰演出の写真が四つ切り程度に引きのばして飾ってあること。おもいっきりスモークをたいてのスタ撮か、公園などでふたり空を見上げて微笑むなど雰囲気をつくって撮影するのが普通だ。恥ずかしいっ!!でも、ちょっとやってみたいゾ。ただ、韓国はアジア一離婚率の高い国だ。このようなラブラブ写真を撮ったら、離婚するときはどうするんだろうと余計な心配までしてしまった。

んなことはさておき、私は韓国のマンションにも不満を抱えて帰ってきた。やっぱりわがままなのかしらと自問自答する日々が再開したのである。そして、きっとこのまま夏の更新を迎えるのである。それもヨシだ。ああ、そうさ、こうなったらまだまだ居座ってやるからな。

 





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